撮影疲れ…

 
先日、お店にお笑い芸人の田中さん(アンガールズ)とモデルの森星さんが来られました。
 
「そうだ旅(どっか)に行こう」  (テレビ東京)という番組の撮影だったんですが、お二人ともタレントオーラ全開で、田中さんはテンション高いし、森さんはビックリするくらい細いしで、ただただ圧倒されました。
 
ふぐ刺しや、おこぜのから揚げを注文してもらったんですが、撮影が終わっても美味しそうに食べていたので、僕としてはなんか安心しました。あとスタッフさんも地元の郷土料理の「ひゅうが飯」を食べて好評をいただいたので双海まだまだいけるなあ、とこれまた安心しました。
 

おこぜの唐揚げ
 

ふぐ刺し
 
この撮影と同じころにBS日テレの「ポストのある日本の風景」という番組が下灘駅で撮影ということで、そちらでも漁師弁当を注文していたただき、配達するところを放送してもらうそうです。
 
BSもテレビ東京もうちの家では見られないですけど、見た方が双海や魚吉に好感をもってくれたら幸いです。
 
『そうだ旅(どっか)に行こう』(テレビ東京)

~奇跡の無人駅!急に降りたら・・・究極の絶景&秘境温泉ベスト3
2015年2月17日(火) 夕方6時57分~夜7時54分
▽モデル・森星とアンガールズ田中は、無人駅の(秘)デートスポット巡りで、まさかの展開!
 
『ポストのある日本の風景』(BS日テレ)

毎週月曜 夜9時54分~10時00分 3月放送予定
 

「漁師弁当」ご予約承ります。詳しくはこちらから。

今年は前厄です。

 
僕は3月生まれなので、今年は前厄になるんですけど、同級生の多くは今年が本厄になります。
 
ということで、元旦そうそうに「薬王寺」まで行ってきました。四国では有名な厄除けのお寺です。地元にいる同級生とその家族で徳島の南のほうまで、片道4時間以上かけて厄を落としてまいりました。
 
帰りに立ちよったうどん屋さんで1時間半も待たされるハプニングがあっても、その後運転手さんが無言でバスを飛ばし出しても、とりあえず無事に帰ってきました。今年一年を占ういい一日になったんじゃないかと思います。
今年もよろしくお願いします。
 

誰も撮らない、珍しい夜の下灘駅舎の写真。残念ながら自動販売機が反射していますが、その奥に少しだけ海が見えます。

 

青島とひじき

 
今年、愛媛に関係することで最も検索されたワードは「青島」だそうです。
「ねこの楽園」とか「ねこ島」とか言われてネットで話題になってます。
双海から一番近い島なんで、僕も小さいころから、釣りやキャンプによく行っていましたが、あんなに猫がいるとは知りませんでした。猫好きにはたまらんのでしょうね。写真家の岩合さんや音楽家の坂本美雨さんに来てもらいたいです。
 
四国の他県では、高知「台風」、徳島「台風」、香川「セブンイレブン」となっていました。
全部上陸ものっていう、島国感がよくでてますけど、やっぱり瀬戸内側は平和なんだなと思います。ちなみに嫁さんの出身地の鳥取では「PM2.5」になってました。
 
年の瀬になって寒い日が続いてるんですが、元気なうちの両親たちが今年もヒジキを獲ってきました。大潮の日の一番潮の引く夜中2~4時に刈り取って、夜が明けてから畑まで運びだし、まる2日かけて炊きました。大変な重労働なんですが、今冬中にあと2回は獲りに行くと張り切っています。
 



 
今年も年末年始慌ただしくなるとは思うんですが、とにかく一日でも二日でもいいから「漁にでてくれ」と祈りながら毎日「青島」を眺めています。
 

 
…現在時化つづきで二週間休漁中。。
 

亥の子(いのこ)

 
早いもんで、もう11月。
この11月の亥の日(今年は5日、17日、29日)には、亥の子(いのこ)という行事があります。
こども達が「お亥の子さん」と呼ばれる、ありがたい「石」を持って、地域の家々をまわり、玄関口で数え唄を歌いながら、その石をつくというもんなんですが、今年はちょうど仕事が休みの日だったんで、写真を撮ってみました。
 

軽トラにのって家々をまわります。
 

「お亥の子さん」と呼ばれる、ありがたい「石」
 
五穀豊穣や商売繁盛、大漁祈願などその家々での職種によって、歌の文言を変えるんですが、例えば、ええ年した独身のおっさんがおる家では、「嫁がくるように」とか言って茶化したり、一人暮らしの老人の家では「長生きするように」とか言ってみたり。
まあ日本のハローウィーンみたいなもんかなと思ってますが、なんで亥なのかは分かりません。
 



 
数え唄はこれです↓
 
 いわいまっせー
 (いわいまっせー)
 
 めでたいもんが来たわいなー
 (やーんさーのさーんや)
 めでたいもんはほかにないー
 (やーんさーのさーんや)
 おいのこさんという人はー
 (やーんさーのさーんや)
 いちにったーらふんばってー
 (やーんさーのさーんや)
 にーでにっこりわーろーてー
 (やーんさーのさーんや)
 さんでさかづきお手にすえー
 (やーんさーのさーんや)
 よっつよのなか良いようにー
 (やーんさーのさーんや)
 いつついつものごとくなりー
 (やーんさーのさーんや)
 むっつむびょうそくさいにー
 (やーんさーのさーんや)
 ななつなにごとないようにー
 (やーんさーのさーんや)
 やっつやしきをつきひろめー
 (やーんさーのさーんや)
 ここのつ米ぐらたてならべー
 (やーんさーのさーんや)
 とうでとうとうおさまった
 
 こちらでめでとー花もろてー
 (やーんさーのさーんや)
 花のおんれいもうしますー
 (やーんさーのさーんや)
 こちらのやしきは良いやしきー
 (やーんさーのさーんや)
 ぐるりがたこうて長びくてー
 (やーんさーのさーんや)
 いちみや小判がすぐれこむっくらながれこむっくら もーたいのつなせ
 (さんよーさんよー)
 
 (商売繁盛するように)
 (商売繁盛するように)
 (商売繁盛するように)
 ※うちの場合は「商売繁盛」ですが、農家は「五穀豊穣するように」、子宝願いには「跡取りがくるように」、婚活には「嫁がくるように」という具合に家に合わせて変えます。
 
それと、この日にコタツやストーブなどの暖房器具を出すと縁起が良くて、火事にならないと言われていますが、うちは一回火事を起こしているので説得力はないです。
また、各家庭では神棚に祭ってある「おいべっさん」(たぶん恵比寿様)に大根や柚子などをお供えする習わしとなっています。(ないときはみかんも可)。
 

祭りがありました。

 
夏真っ盛りということで、ハモ祭り、夏祭りがありました。
 


 
畑にも夏野菜がわんさかと実っております。成っております。
トマトやキュウリ、オクラ、モロヘイヤ、カボチャ、ピーマン、ナス、ウリにミョウガなど。
 


 
魚のほうは、相変わらずハモや鯛がよく獲れています。
とりあえず、夏野菜を食べて、獲れる魚を食べて、酒を少し減らして、お盆まで頑張ります。
8月の終わりには体重もすっきりしてると思います。
 

ハモ玉ねぎ

 
最高気温が30度をこえてきました。
お腹に卵を持ち始めたハモも肥えてきました。
ウニは相変わらず品薄のまま、夏本番が近づいております。
今年はカラ梅雨じゃないんか?と心配してたら、ものすごい雨が降ったりして、毎日天気予報に振り回されています。
 
そんな梅雨の中休みに、玉ねぎの収穫を済ませて、家の裏に干しているんですけど、なんせ湿気が多いんで、なかなか難しいです。
 

 
この玉ねぎは店でサラダとか、南蛮漬けにして使っています。まかないや、家のおかずにもなんでも使えるのですごく助かります。
まかないですと、よく作るのが、親子丼や焼き飯、あんかけ丼、肉じゃがなど。
晩飯で最近作ったのが、ボロネーゼや和風ドレッシング、タルタル、生姜焼きなど。
どれもぼくのなかでは玉ねぎが主役です。
 

 
玉ねぎが旨みになるので、和食で言うところの出汁の役割をしてくれるし、具材にもなってくれるので、本当の意味で万能野菜やと思っています。
 
今年は豊作なんで、しばらくはおかずに困らんなと思って、遊びで冷凍ハンバーグと玉ねぎを具にしての洋風お好み焼きを作ってみたら、バカみたいに美味かったです。ただ、カロリーも半端ないんでしょう、体重もえらい事になりました。
夏本番を前に反省しかありません。
 
玉ねぎはハモとの相性もいいので、ハモ料理の付け合わせには欠かせません。「鴨ネギならぬ、ハモ玉ねぎやな。」とか言ってみたのですが…誰もきいてくれません。
 

宍戸開さんも食べた「ハモの親子丼」
 
僕ももうオッサンの仲間入りです。

アオリイカ

 
梅雨に入ってしまいました。店としては、残念なシーズンです。
 
多くの魚が産卵を向かえる時期でもあるんですが、その習性を利用したちょっと変わった漁があります。「たたき網漁」といって、産卵にやってくるアオリイカだけを獲る漁法です。
 
アオリイカは浅瀬の海藻に卵を産みつけるので、そこを狙います。長い棒で海面をバッシャン、バッシャン叩いてはイカをびびらし、慌てて飛び出した所で網にかける。ウソみたいな原始的なやり方ですが、多い時には一船で20~30キロくらい獲ってきます。店にもいっぺんに沢山持ち込んでくるので、さばくのも大変なんですが、どうせ暇なころなんで、だいたい引き受けます。
 

 
大きいものになると3キロを超えるアオリイカは身や下足、耳以外にも食べれる所があって、口の部分なんですが、ちょっとした珍味です。
 

 
蒸したり、ゆがいたりして食べるんですけど、1キロくらいのではあんまり食べる所がないんで大きいようなんだけを取っておいて、酒のあてにしています。ちなみにこの口の形が鳥のくちばしに似ているので「とんび」とか「からす」とか呼ばれています。
 

 
うっとおしい季節ではありますが、毎年のように水不足が心配される瀬戸内地方なので、「今日も雨かあ」、とか嘆かずに、仕込みをしたり、掃除をしたり、夏に向けて気合を入れたりして、前向きに、この暇を潰していきたいです。
 

 

まじでやばい!!

 
嵐のような五月の連休が終わったと思ったら、
いつのまにか、夕陽が店の真沖に沈むようになりました。
日も長くなって、夏もすぐそこやなあ、と思ってたんですが、
どうも今年は海水温が低いみたいです。
 


 
ウニが全然獲れていません。というより、海のなかでウニが死んでいるそうです。
ウニを獲ってる漁師さんも困っています。僕も困ってます。
 
水温だけが原因なのかどうかも、ほんとのところは分からないので、これから暑くなったら大丈夫とも言い切れません。
何かもう言い訳がましくて、本当に申し訳ないんですけど、品薄状態です。
ウニが大好きな方がいたら、もう一緒に祈るしかないです。
 
一方で、産卵時期を向かえる鯛はたくさん獲れています。
たくさん獲れてはいますが、これからの鯛はとても難しいです。
何日も生きるような元気な鯛はほとんどいません。
ウニとは逆に海水温が上がると、船が港に着くまでに鯛が弱ってしまうんですね。
 
特に産卵する雌鯛(めんだい)はあまりいいものがないです。
なんで、この時期はおもに雄鯛(おんだい)を仕入れています。
雄鯛は雌鯛にくらべて色が黒いので、見た目は悪いですが、今の時期なら身は全然いいです。
 

上のピンクが雌鯛。下の黒っぽいのが雄鯛。
 
当たり前ですが雌には卵があって、雄には白子があります。両方ともすごく美味しくて、今ならパンパンにお腹に入っているんで、これがウニやったらなあ、とか思ったりもします。
 

鯛の白子の甘辛煮。
 
ウニを楽しみにしているお客様、品切れの場合は本当にごめんなさい。

というわけで、ウニ丼はじめました。

 
年末年始と同じように、慌ただしく3月、4月が過ぎて行きます。
水仙から始まり、菜の花が咲き乱れ、そして桜も華々しく散りました。
 


 
そして、草刈り機や田植えの音が聞こえてくるころです。
竹の子やつくしのように、春先でないと採れないワカメの収穫もやっと終わりました。
とはいっても、ワカメ採るんもやっぱり親達なんですけど。
漁師の食卓「春の味・ワカメの新芽とネバネバ…」
 
この春先の新ワカメはホントにおいしくて、僕は醤油つけて食うのが好きなんですけど、マヨやドレッシングでサラダにしてもいいし、もちろん、味噌汁とかにも最高です。
なんかもう、最近ワカメばっか食ってます。
 

 
毎年、年度末にはうちの菩提寺である「慶徳寺」の和尚さんに来てもらって、「魚供養」をしてもらうんですけど、その時にありがたいお経と「六味妙供」をお供えして、その年一年間の殺生を供養します。その「六味」のなかには、この新ワカメやヒジキ、畑で採れた大根など、ふだん僕たちを助けてくれる、ありふれてるけど貴重な食材がならびます。
いろんな事を思いながら、背筋がピっとなる瞬間です。
 

 
ちなみにこの「慶徳寺」はこの海と山に断絶された双海にあっても、ひと際、きりたった所にたっていて、その景色は絶品です。昔は「大洲」の殿様も来ていたらしいと、和尚さんが言ってました。
ほんとかどうか分からないですけど。
鉄道写真家にはたまらない「本村鉄橋」もこの慶徳寺の手前から捉えることができます。
 

 
ついこないだ今年になったところなのに、もう春本番で、夏への秒読みが始まった感じで、気分的に急かされてきました。まあ、ウニなんかも獲れだしたんで、それも仕方ないです。
 
というわけで、ウニ丼はじめました。
 

こっちが真(まこと)のカツオ!?

 

今年もマナガツオを頂きました。去年と一昨年は豊漁だったんですが今年はまだ当たりがなく、下灘の漁師たちもこの一カ月ほどは伊予灘中を西へ東へとマナガツオを探しつづけておりました。
 
このマナガツオを狙う漁師達は主に鯛なんかを生け捕りにする「ローラごち」という網を使って漁をするんですが、普段鯛を獲る人たちがマナガツオばかり追いかけるのでこの時期は下灘に鯛があまり揚がらなくなります。鯛を確保するのが大変にはなるんですが,それでもマナガツオが獲れ出すと市場全体が画期づきます。なんせ一網で100万とか200万とかの世界なんで、そらもう大変なもんです。
 
ただリスクも大きく、一週間、何んにも獲れないなんてこともザラにあります。そうなると尚更に
いっぱつ当てて取り返そうと思うのが漁師の性なんですね。パチンコと一緒です。このひと月ほどの
不漁をこれからバンバン取り返してほしいです。ほんとに。
 
マナガツオのその名前について、面白い由来があります。本当かどうかは分かりませんが。
 
昔、瀬戸内の漁師はカツオが沢山釣れる太平洋(高知)側のことを羨ましがってたそうなんですが、
負けず嫌いなもんで、「こっちが真(まこと)のカツオじゃわい。」とか言いだして、それが
真(まな)のカツオということになり、マナガツオと呼びだしたそうです。
 
なんかウソっぽいなあ、と僕は思ってるんですが、一応さかなの本に書いてありました。
 
何はともあれ、マナガツオはカツオよりも高級魚として扱われるので、名前負けはしてないかなとは思います。
 
漁師の食卓「勝負の魚・マナガツオ」はこちら