あと一カ月。ウニの贅沢。

 

夏の代表格として、トップページにウニ丼が大きくでていますが、ウニは今が一番おいしいころです。その味わいは、苦みなどは全くなく濃厚な甘みだけが際だつ、まさに夏の最もぜいたくな食材といえます。 
 
ウニ板一枚つくるにはあのイガグリのようなウニがだいたい7、8個はいります。ウニを一個ずつ半分に割って中の身がくずれないように丁寧に殻からとりだします。それを海水の中で身の裏についているワタなどを取り除いてキレイにしてから、板に一個ずつならべていきます。こうした手間ひまをかけてやっと市場で売ることができます。
 
この作業を「ウニ割り」といってますが、子供のころはよくやらされました。早く終わらせて遊びたくて、雑にすると身がくずれて怒られたりして、まあ今やったらその価値が分かるんですけどねえ。
ウニ自体獲れる量は減っています。それでも親父は「わしが知っとるアジロならまだようけおると思うけどな、誰もよう潜らんけん。」と飲んだらよくいいます。
 
そして進路を決めかねている知り合い(後輩漁師)の息子に向かって「お前が漁師するんやったら、わしのアジロ全部教えるんやけどなあ。」と余計なプレッシャーを与えています。
彼の進路いかんによっては来年の夏には20数年ぶりに「ウニ割り」をやることになるかもわかりません。
 
何はともあれウニが美味しいのもあと一カ月あまり、好きな人は思い残すことのないようにたベてもらって、苦手な人にはほんとのいいウニに出会えたらいいなと思います。


2012年8月31日